マンションで防災対策を行う際、「自助」が各世帯で浸透していることがベースとなります。各世帯での防災対策は、漠然と行うのではなく、以下の3項目で段階的に進めていきましょう。

【1】自分と家族の命を守る対策

大きな災害が起これば医療現場も混乱し、平時のような治療が受けられなくなる可能性があります。そのため「けが」に対する備えはまっさきに優先されるべき事項です。

まずは「けがをしにくい空間づくり」から。地震の規模や揺れ方によって想定される被害は様々ですが、大きな家具・家電の配置の見直しや固定等で、危険から逃れる時間を稼ぐことができます。また、室内にあるモノの数、素材、置き方の見直しなども有効です。ただ、家にあるすべてのモノを完璧に固定するのは難しく、地震の揺れによりそれらが人に向かって飛んでくるかもしれません。「災害時にはけがをする」その覚悟をもって応急手当グッズを揃えておくことも大切です。

<備えておきたいもの>

  • 家具固定グッズ
  • ガラス飛散防止シート
  • 応急手当グッズ
壁や家具に穴をあけたくない場合は、粘着ゲルタイプの家具固定グッズの利用がおすすめです。

壁に下地がない場合や、壁や家具に穴をあけたくない場合は、粘着ゲルタイプの家具固定グッズの利用がおすすめです。震度7相当にも耐えるものもあります。
>「室内の安全対策グッズ」

救急グッズは基本アイテムを揃えた上で、やけどや出血などに応急処置ができるグッズを補充します

応急手当の備えとして、まずは常備薬や絆創膏、包帯、ピンセットなどの基本アイテムを揃えた上で、やけどや出血などに応急処置ができるグッズを補充します。
>「救急グッズ」

 

 【2】居住空間を確保するための対策

地震の揺れが収まった後、マンションの建物自体は無事だとしても、室内にモノが散乱した状態では、そのまま生活を続けることは困難です。割れたガラスや食器類の片づけには危険が伴いますし、いつも通り掃除をしようにも、停電により掃除機が使えない、などの状況も想定されます。

電気を必要としない掃除道具(ほうき、ちりとりなど)はぜひ準備を。細かいガラス片を取り除くための粘着ローラー、手指のけがを防ぐための耐切創手袋※もあると安心です。ガラス片を片付けるために、ビニール袋より破れにくく丈夫な麻袋やガラ袋※などがあると便利です。また、ビニールシートとガムテープがあると割れた窓ガラスをふさいだり、危険な個所を覆ったりと活用できます。

<備えておきたいもの>

  • 停電時の掃除グッズ(ほうき、ちりとり、粘着ローラー等)
  • 耐切創手袋※
  • 麻袋orガラ袋※
  • ブルーシート
  • ガムテープ

※耐切創手袋、麻袋やガラ袋はホームセンター等で購入可能です

【3】生活を継続させるための対策

災害によるライフラインの停止、特に水と電気は命と生活維持の両方に大きな影響を与えます。マンション(特に上層階)にお住まいの場合、エレベーターが止まる等の理由により外部支援を受けにくいという状況も想定されます。少なくとも10日間は自宅で過ごせる備えを推奨しています。

飲料水と災害用簡易トイレの備蓄は必須です。給水車から水を運ぶためのウォータータンクも併せて備えておくと安心でしょう。また、歯磨き洗面、入浴ができなくなることを想定し、水を使わない衛生対策グッズも準備しておきます。停電が長引くと懐中電灯だけではどうしても不便が生じるため、ランタン等による明かりの確保も検討します。屋内利用を前提とするとLEDタイプがおすすめ、家族の人数や部屋数によって必要な個数を検討します。また、災害時の情報源として頼りになるのがラジオです。携帯端末の充電手段も兼ね備えた多機能タイプを選ぶとよいでしょう。そのほか、調理用の熱源としてぜひカセットコンロを。あたたかな食事は被災時の心と体を癒します。

<生活を継続させるためのポイント>

  • 飲料水(+ウォータータンク)
  • 災害用簡易トイレ
  • 衛生対策グッズ
  • 災害用ラジオ
  • 携帯端末用充電器
  • 非常用照明器具(LEDランタン等)
  • 調理用熱源(カセットコンロ等)

※備蓄量の目安は10日分とします
※電池式の機器を使用するための乾電池のストックを忘れずに
※水、食料は“流通備蓄”による備えがおすすめです(>詳しくはこちら

簡易トイレは多めに確保しておきましょう。

簡易トイレは多めに確保しておきましょう。100回分がコンパクトに収まった抗菌・消臭対応の災害用トイレセットがおすすめです。
>「災害用トイレセット マイレットS-100」

衛生用品については、抗ウイルス力の高い抗菌剤もあわせて準備しておくと安心です。

衛生用品については、ウェットティッシュ・歯磨きシート・ドライシャンプーなどのほか、抗ウイルス力の高い抗菌剤もあわせて準備しておくと安心です。。
>「衛生グッズ」


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