防災対策の基本「被害想定」を考えるために

マンションの防災対策、
皆様はどのように進めていらっしゃいますでしょうか?


防災対策を進める順番、取組内容などについては、マンションに
よってそれぞれ異なるかと思いますが、どのマンションにおいても
防災対策を行うにあたり必要なことがあります。


それは「マンションでの震災時の被害想定」です。


被害想定を行うことによってはじめて、
“このマンションにはどんな防災対策が必要なのか・どんな防災対策が
可能なのか”ということを考えることができるようになるからです。


今回は、皆様のマンションでの被害想定にお役立て頂けるような
情報として、「目黒巻」というものをご紹介したいと思います。


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■1:災害状況イメージトレーニングツール「目黒巻」

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「目黒巻」とは、東京大学の目黒公郎教授が開発した
災害状況のイメージトレーニングツールです。


目黒巻専用の記入用紙に沿って、災害発生時の状況(時間・天候など)を
具体的に設定し、災害発生時から災害発生直後、災害発生後1年後までの
状況について、自分を主人公とする災害対応の物語を“時系列で”作って
いくものです。


個々人に、時系列に沿った被害状況の変化やその時々の対応について
具体的に考えさせることで、被害想定を行う力(災害イマジネーション)
を養うことができます。また、自発的に具体的な被害を想定することで、
日頃から災害に備えた行動をとることができます。


この目黒巻は、マンションで防災対策を検討している委員会や理事会の
メンバー同士で実践すると、より具体的に災害発生時の対応を考えることが
できます。


目黒巻を実施するメンバーには、自分たちが災害発生時に災害対策本部員
として活動する立場であることを前提条件としてもらいます。そして、


 「巨大地震が発生」
    ↓
 「5分後、どう行動するか」
    ↓
 「10分後、どう行動するか」
    ↓
 「30分後、どう行動するか」
    ↓
 「1時間後、どう行動するか」
    ・
    ・
    ・

こんな風に、時間軸に沿って被害や状況をイメージしながら
その時自分がどんな対応をするのかを考えていきます。
「災害対策本部員」としての行動も求められていますが、
各家庭ならではの事情もあるはずです。
なるべく具体的に書きだしてもらいましょう。


各自の目黒巻が完成したら、メンバー全員で共有します。
すると、地震発生からどのくらいの時間が経過したあとで、
マンション全体のための活動を開始することができるのか、
ということが見えてきます。
また、メンバー毎の家庭の事情や対応の優先順位などを知ることが
できるでしょう。


実はこの目黒巻、私も社内で同僚たちと実際に行ってみたのですが、
メンバーによって家庭状況や必要な対応などが異なり、
驚くほどばらばらでした。


結果を共有する中で、このメンバーが災害対策本部員であれば、
地震発生から何分後くらいから活動を開始できそうか、
そして誰が一番早く対応にあたれそうなのかが見えてきて、
“(そのメンバーにおける)震災対応の協力活動の時間軸”を
おぼろげながらつかむことができました。


また、各自の家族構成・ペットの有無や、室内状況など、
各自の持つ事情・価値観などについても知ることができました。


人によって、
「ペットを一番に考える方」、
「家のことは配偶者に任せて、すぐに本部活動にあたる方」、
「家族全員との連絡がつくまでは本部活動を開始できない方」、
などなど、本当に様々でした…


何が正解ということはない、防災対策において、お互いのことを知り、
様々な状況を想定するために非常に有効なツールだと感じました。
ぜひ、皆様のマンションでもご活用頂けると幸いです。


※「目黒巻」の活用にあたっては、趣旨説明や同意取得に配慮された
 上でご活用ください。


▼参考:東京大学 目黒研究室 災害状況イメージトレーニングツール目黒巻


▼参考:マンションラボ 目黒巻でマンション内での災害時行動イメージトレーニング!


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■2:マンションの“防災訓練”についてお聞かせください!

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「マンション防災通信」では、皆さまのお住まいのマンションでの
防災対策に関する情報をお待ちしています。
今月のアンケートテーマは「防災訓練」です。


※アンケートは終了しました。


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当メールマガジン「マンション防災通信」や当社運営のWEBサイト
などで、随時ご紹介してまいります。


たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。

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