マンションの「立地条件」調査の必要性とその方法について

今回はマンション防災対策を検討する上で明確にしておきたい
「立地環境」のこと、その調査方法についてお伝えします。


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■1:取り組むべき対策の優先順位を左右する「立地条件」
  
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マンションによって、立地・構造・設備・居住者など各種条件は
異なります。それら条件を整理し、想定されるリスクを明らかに
することで、優先順位が明確になり、取り組みをより着実に進めて
いくことが可能になります。


◎立地条件を知ることの必要性
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マンションの立地条件については、日々生活を送る中で何となく
理解している部分も多いかとは思いますが、
お住まいのマンションの「災害リスク」や「周辺環境」について、
正しく理解・整理されていますでしょうか?


 <災害リスク例>
 ・マンションの立地はどれくらい揺れる可能性があるのか
 ・どれくらいまで浸水するリスクがあるのか

 <周辺環境例>
 ・マンション周辺にある施設(病院・交番・消防署・避難所など)
  はどのようなものがあり、どれくらいの距離なのか
 ・行政や各種施設は発災時どのような対応をとる想定になっているのか


たとえば、
「最大震度6強が想定されていて、浸水リスクが低いマンション」と
「最大震度5弱が想定されていて、浸水リスクは高いマンション」だと、
共に全ての対策を行うことが理想ではあるものの、
その優先順位は変わってくるはずです。


私達も防災マニュアル作成支援や防災備蓄品選定支援の他、
防災セミナー等を実施する際にも、立地条件を事前に調査しています。


◎立地条件を調べる方法
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立地条件を調べる際には、主には行政の発行している防災マップや
ハザードマップを活用します。お住まいの地域の自治体ホームページ
にて「防災マップ」や「ハザードマップ」を探してみてください。

その他、調査に役立つ各サイトなどを紹介いたします。
お住まいのマンションの立地条件の調査等にぜひご活用ください。


 ▼防災マップ(サンプル:中央区防災マップ)
  防災マップでは、行政区内での避難所を中心に、
  給水所・消防署・警察署などを掲載しています。
  行政によりハザードマップの役割もかねている場合があります。


 ▼ハザードマップ(サンプル:千代田区洪水ハザードマップ)
  ハザードマップとは、各自然災害の被害を予測したものについて、
  立地ごとに想定被害レベルがわかるよう地図上に明示化されたもの
  をいいます。


 ▼国土交通省 防災ハザードマップポータルサイト
  全国の地方公共団体のハザードマップへ直接アクセスできるサイトです。
  自治体によっては、ホームページの作りが複雑だったりして、
  目的のページになかなか行き着けないときがあるため、
  私達も非常に重宝しています。


 ▼内閣府 政府広報オンライン 地域の防災・減災情報
  こちらも国交省の防災ハザードマップポータルと同様に
  各地域の防災・減災情報を検索し、アクセスすることができます。
  ハザードマップ以外にも、各種行政が行う情報配信サービスに
  関するページや避難場所情報ページなどを調べることもできます。


 ▼Google 防災マップ ※詳細機能は東京都のみ
  東京都が提供している建物倒壊や火災危険度などの情報を
  インターネット上の地図で確認することができるサイトです。
  建物倒壊危険度・火災危険度・総合危険度・避難所情報の他、
  公衆電話の設置場所なども確認できます。
  
  
 ▼東京大学 防災教育アプリ「あなたのまちと首都直下地震」
  ※首都圏対象(東京都以外は「ゆれやすさ」のみ)
  「Google 防災マップ」と同様、首都直下型地震発生時の各種
  危険性や、最寄の避難所も検索することができるサイトです。
  18箇所の震源地が想定されており、それによって変わる危険度
  まで細かくシミュレーションすることができます。

   
 <上記情報に関する注意>
 
 ※ハザードマップをはじめとした各種情報はあくまで“想定の情報”です。
  盲信は危険であることにだけはご留意ください。
  下記は地震ではなく、津波や土砂災害に関する話にはなりますが、
  想定にとらわれることの危険性について触れている参考情報となり
  ますので、あわせてご紹介します。
 ▼兵庫県教育委員会 「避難行動における心理的特性」
 ▼群馬大学 片田敏孝教授 「想定を超える災害にどう備えるか」

 ※防災マップ・ハザードマップについては、行政によって有無や掲載
  内容が異なります。また、避難所の名称・考え方なども行政によって
  異なります。不明な点は各行政の窓口までお問合せ下さい。

 ※こちらで紹介した情報についての内容保証は致しかねますので、
  予めご了承ください。


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■2:マンションの“立地条件の調査”についてお聞かせください!
  
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今回はマンション立地条件について、把握しておくことの必要性と
その調べ方についてご紹介してまいりました。


弊社運営のマンションに住まうを考えるサイト『マンション・ラボ』でも
「ハザードマップと防災センター活用で土地の危険度チェック」
というテーマで、地域の情報の調べ方、活用の仕方を掲載して
おりますので、こちらもぜひご覧ください。


また「マンション防災通信」では、皆さまのお住まいのマンションでの
防災対策に関する情報をお待ちしています。
今月はお住まいのマンションの「立地条件の調査」と
それを踏まえた独自の「防災対策」などについておきかせください。


▼「立地条件と防災対策」に関するアンケートフォームはこちら


アンケートの結果やお寄せいただいたエピソードなどは、
当メールマガジン「マンション防災通信」や当社運営のWEBサイト
などで、随時ご紹介してまいります。


たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。

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