他のマンションはどうしている?「防災訓練&安否確認アンケート」回答例をご紹介

今回はマンション防災通信6月号・7月号で実施した
「防災訓練」と「安否確認」に関するアンケートにて、
皆様にいただいたご回答を数例、
関連情報を交えつつご紹介させていただきます。


ご協力くださった皆さま、誠にありがとうございました!


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■1:「防災訓練取組について」のアンケート

  ~防災訓練の内容について教えてください~

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「防災訓練」に関するアンケートにお寄せいただいた回答から
興味深い取り組みを二つご紹介します。


┌<取り組み事例1>───────────────────
│
│ 避難訓練の後に、炊き出し訓練を「おまつり」として実施し、
│ 避難訓練参加者に「おまつり」で使用できる地域通貨を配布
│ することで、訓練参加率を高める取り組み。
│
└────────────────────────────

 「食」に関するイベントは、訓練参加率を高める有効な手立ての
 ひとつですが、ただ炊き出しをするというだけではなく、
 訓練に参加することで「通貨」がもらえる、というゲーム性を
 もたせたひと工夫が素晴らしいですね。お子様の参加動機を高め
 そうな、ユニークなアイデアだと思います。


┌<取り組み事例2>───────────────────
│
│ 避難訓練について、実際の火災を想定し、
│ 避難誘導員を配置せずに対応するという訓練実施。
│
└────────────────────────────

 毎年同じ訓練をくりかえすだけでは、あらゆる状況に対処する力が
 養われにくく、実際の災害時に活かしきれないかもしれません。
 上記事例のように、具体的な各種場面の想定を盛り込んだ実践的な
 訓練を少しずつでも行っていくことは、非常に有効だと思います。


┌<その他、こんな質問も寄せられました>─────────
│
│火災を想定した防災訓練として、家から出て1階に避難するという
│スタイルが一般的だが、地震を想定した防災訓練ではどのような
│ことを想定すればいいか教えてほしい。
│ただ1階に下りて集まるというスタイルではないと思われます。
│
└────────────────────────────

 地震時には様々なことが起こりえるため、絶対的な想定というのは
 難しいのですが、もしマンションの1階フロアに十分なスペースが
 あるのであれば、震災時の居住者心理的にもまず1階の広いところに
 集合して安否を確認しあうというやり方は、現実的な想定の一つと
 してよいかと思います。


 また、その後のマンション内被災生活の継続や、安否確認の効率性
 からすると、各居住者に安否表明をしてもらうこと自体を訓練して
 おくのもおすすめしています。


 少しでも参考になれば幸いです。


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■2:「安否確認について」のアンケート

  ~安否確認の工夫や懸念点について教えてください~

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「安否確認」に関するアンケートからは
設問ごとにお寄せいただいたご回答の傾向や、一部コメントの内容
などをご紹介させて頂きます。


▼安否確認の工夫について
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「安否表明マグネットシート」や「安否確認シート」を配布して、
ルールを決めていると回答されている方が多かったです。
そして配布するのみでなく、掲示する場所や集計担当者まで
しっかり決めていると回答された方もいらっしゃいました。


さらに現実的な運用を考え、安否確認を行う対象者を


「災害時要援護者の方」
「75歳以上の方」
「その他安否確認希望者」


と明確に限定して定義されているところがありました。


有事の際に、全てが事前に決めたルール通りにいくとは限らない
ですが、事前に優先順位を定め準備を行っておくことで、
対策を迅速に行えるようになるはずです。
よい取り組みですね。


▼安否確認実施の懸念点について
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

安否確認を実施するにあたって、みなさんからいくつかの
懸念点を挙げていただきました。

それぞれのマンションの状況によって、適したルール・対策の
方法は違ってきますので一慨にはいえませんが、それぞれの懸念点に
対し、僭越ながらいくつかアドバイスをさせていただきます。


┌────────────────────────────
│「プライバシーの問題がある」
└────────────────────────────

 プライバシーの問題があるため、全戸の安否確認を行うという形が
 取りにくいという場合は、例えば、希望者のみに実施するという形を
 とってみてはいかがでしょうか。
 強制にしないことで、本当に助けが必要な住戸を優先的にフォロー
 できるというメリットも生まれます。


┌────────────────────────────
│「高齢の方などで、事前配布の確認シートを掲示できない場合がある」
└────────────────────────────

 身体的なハンデを抱えていることなどで、即座の安否表明掲示が
 難しい、という方がいらっしゃる場合、事前に想定される対象者を、
 本人の意思表示の上でリスト化しておき、優先的に確認にいく住戸と
 して指定しておく、という方法があります。


┌────────────────────────────
│「管理組合としてどの範囲までの安否確認を行うべきか」
└────────────────────────────

 「在宅者の負傷有無の確認にとどめるのか」
 「不在者含む全居住者の安全まで確認するのか」


 これも非常に悩ましい部分ではありますが、
 「どこまで安否確認を行うことが現実的で効果があるのか」
 という観点から考えてみてはいかがでしょうか。


 決め方は一つではないと思いますが、例えばマンションにいない方の
 安否については中々確認しようがなく、把握したとしてもマンション
 として対応ができない、ということなどもあるのではないでしょうか。


 まずはマンション内に何名居て、その方々の状況はどうなのか、
 といった身近なところから優先するような形をとっているところが
 多くなっています。


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以上、これまでご協力いただいたアンケート結果をいくつか
ご紹介いたしましたがいかがでしたか?


これからも防災対策に関する様々なアンケートを実施し、
当メルマガの中で、結果のフィードバックをさせていただきます。
こちらがマンション防災の情報交換の場となりましたら幸いです。


これからもぜひご協力をお願いいたします。

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