専門家の講演と展示・体験コーナーでマンションの防災対策を解説
「大地震に備える!マンション防災セミナー」開催

大地震に備える!マンション防災セミナー東日本大震災から約2年となる2013年3月20日に、「大地震に備える!マンション防災セミナー」を開催しました。

マンション管理組合様やマンション居住者様を対象に行われた本セミナーは、危機管理教育研究所代表  国崎信江氏をはじめとした防災の専門家による講演(全3部)だけではなく、防災グッズや地震を体験できる「地震ザブトン」などが設置された【展示・体験】 コーナーで構成。当日は約150名様にご来場いただきました。

大地震に備える!マンション防災セミナー

【講演】3部構成の講演では、マンションに特化した具体的な防災対策をご紹介

【第1部】マンションで取り組むべき地震対策

pic_kreport03_03マンションで取り組むべき地震対策危機管理教育研究所代表であり危機管理アドバイザーとして活躍する国崎信江氏の講演では、「マンションライフ」に焦点を絞った地震対策のポイントが紹介されました。

家具の選び方や配置・固定方法から、高齢者やペットのための事前対策、低層階と高層階での防災対策の違い・・・など、居住者皆様が自らの身を守る「自助」のための対策を具体的に解説。熱心にメモを取り、一つひとつの話に深く頷く参加者様の姿が見られました。

ポイント

  • 巨大地震は「いつか」ではなく「必ず」やってくる
  • 新耐震基準が施行された1981年5月以降に建てられたマンションなら倒壊するリスクは少ない
  • 戸建てとマンションでは、事前の備えから退避行動、避難生活に至るまで防災対策が異なる
  • マンションの防災設備を知り、使い方を学んでおく
  • 災害が発生した時の対応についてマンション全体で決めておくべきことがたくさんある。居住者は自室の安全対策とともにマンション全体の防災についても関心をもつことが重要。

【第2部】東日本大震災の経験と今後の対応

pic_kreport03_05 【第2部】東日本大震災の経験と今後の対応東日本大震災で液状化被害などを経験された千葉県浦安市のマンションにお住まいの理事長様に講演いただき ました。震災時の状況、発災直後の対応や復旧の道筋など「都心に最も近い被災地」となった新浦安における災害時の実情を細かくご紹介。質疑応答の際には、 今後のマンション修繕計画など具体的な質問が多数寄せられました。

ポイント

  • 管理組合・理事会だけの防災対策には限界がある
  • 地域コミュニティを巻き込んだ防災対策が必須
  • 「自助」があってこそ「共助」が成り立つ
  • 地震は揺れている間を凌げば助かる
  • マンションそのものは液状化に強い

【第3部】マンション管理組合で取り組む実用的な防災マニュアル

マンション管理組合で取り組む実用的な防災マニュアル マンション管理組合で取り組む実用的な防災マニュアルつなぐネットコミュニケーションズ防災担当・萩野より、管理組合様に向けた防災マニュアルの作り方をお伝えしました。災害時の方針・対応を明文化するメリットのほかマニュアルを作成するためのメンバー選定や、具体的な手順をご紹介しました。

防災マニュアルには一定のパターンがありますが、全てのマンションに共通して使えるわけではありません。一つひとつのマンションに最適化された防災マニュアルを作ることの重要性を確認していただくための講演となりました。

ポイント

  • 大災害時には、行政や避難所はあてにできない
  • マンションごとに最適化された防災マニュアルを
  • 防災マニュアル策定後の啓蒙活動が重要
  • 防災訓練後にマニュアルを繰り返し修正し、精度を高める

【展示】見て、ふれて、話し合う。今までにない体験型の防災展示

本セミナーでは、講演とあわせてマンション防災に関する情報をまとめた展示・体験コーナーを設けました。
阪神・淡路大震災発生時の様子を再現したVTR「5:46の衝撃」を上映するコーナーや、防災に関する情報パネルや防災グッズなどが並ぶ展示コーナーのほか、来場者様に実際に体験していただけるコーナーもご用意しました。

実際の地震データをもとに地震動を忠実に再現した地震動シミュレーター「地震ザブトン」コーナーは、専用のシートに座り地震のタ イプを選ぶと実際の揺れを体感できるというもの。阪神・淡路大震災や東日本大震災など様々な揺れ方を選択でき、それぞれの違いに驚く方も多くいらっしゃいました。

また、大地震の際マンション内でどう行動するか?をテーマにした参加型シミュレーションゲームを開催。さまざまな意見が集まり、大変好評いただきました。

見て、ふれて、話し合う。今までにない体験型の防災展示見て、ふれて、話し合う。今までにない体験型の防災展示見て、ふれて、話し合う。今までにない体験型の防災展示
 

 

 

危機管理教育研究所代表・国崎信江氏からのコメント

今日の講演で特にお伝えしたかったのは、“自助”についてです。やはりしっかりとした“自助”があってこそ、マンション内での“共助”が生まれます。まずは、ご自身のマンションや住まいの備えをしっかりと把握することが、防災への取り組みの第一歩だと思います。

千葉県浦安市マンション理事長様からのコメント

東日本大震災の経験をお話するのは初めてでしたが、お伝えしたかったのはマンション防災におけるコミュニティの大切さで す。マンションには災害時に力を発揮できる役者がたくさんいます。その力を活かすためには管理組合と自治体が融合した防災会のような組織が必要ですし、日 頃の円滑なコミュニケーションがあってこそ、被災時の対応もスムーズにできると思います。

参加者様の声

  • 戸建てとマンションの防災対策の違いなどを詳細にお話されていた国崎先生の講演は、とても役に立ちました。次回の防災訓練の際には、実際に避難ばしごを体験してみようと思います。
  • 震災を経験された理事長の講演は、私たちマンション居住者と同じ目線で語られていたのが印象的でした。ちょうど、講演の中にでてきた「防災会」のような組織を作ろうと計画していたところだったので、参考にしたいです。
  • 「シミュレーションゲームコーナー」に参加しましたが、大変興味深いゲームでした。防災に関するディスカッションができましたので、うちのマンションでの防災訓練などに取り入れてみるのもいいかもしれませんね。

つなぐネットコミュニケーションズでは、今後もマンションの防災に関する様々な取り組みを行ってまいります。


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