東日本大震災をきっかけに、日本ではまだ普及していなかった階段避難車の開発に着手

地震や停電でマンションのエレベーターが停止したら? マンションの非常階段から、負傷者や高齢者を運ぶのは大変なことです。
今回ご紹介する緊急階段避難車「レスキュースライダー」は、負傷者や高齢者、体の不自由な方を安全に階段から避難させる救援用具です。
緊急階段避難車「レスキュースライダー」の開発メーカー様に、開発のきっかけや使い方についてお話を伺いました。

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株式会社スギヤス
マーケティング部
平井昭二さん

株式会社スギヤス
レスキュースライダー

株式会社スギヤス様が「レスキュースライダー」開発を手がけたのは、東日本大震災がきっかけでした。

平井さん「当社は、1949年の創業以来、自動車整備用機器事業を主軸に、物流機器、住宅福祉機器、環境機器事業を手がけてきました。東日本大震災のときには、当社福島工場も甚大な被害を受けましたが、皆様のご支援のおかげで何とか復旧することができました。
この震災復興の恩返しをしたいとの考えから防災商材を模索し、展示会で出会った階段避難車を企画。2013年10月には商品として発売できる運びとなりました」

 

世界初! 待機ブレーキ付き階段避難車

 

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こうして生まれたのが、緊急階段避難車「レスキュースライダー 標準タイプ」でした。
アルミニウム部材を採用して徹底的に軽量化を追求。10kgを切る9.6kgの重量で、最大荷重150kgという性能を実現しました。

平井さん「災害時には、非常階段を使って救援に向かうために、レスキュースライダーを持って上がる必要があります。重量が10kg前後であれば、女性でも持って上がることができます。軽量化の追求は必須でした。また、国内のみならず海外での需要も見越して、欧米の規格基準に準拠しました」

発売後、「レスキュースライダー」は、官公庁、企業、病院、福祉施設、マンションなどからの需要を受け販売を伸ばしています。

平井さん「レスキュースライダーは、救急車にも積載されています。お客様からのご要望を受けて、商品改良にも努めています。世界初の待機ブレーキ付きタイプを開発したのも、そうしたニーズを吸い上げた結果でした」

待機ブレーキ付きタイプは、災害時に高層階から一斉に人々が避難する際、混雑した非常階段でも、安全に避難することができます。

また前輪を使って360度回転できる「レスキュースライダー」は、マンションやビルによってさまざまな幅のある非常階段で、小回りよく操作できるという利点もあります。

標準タイプは重量9.6kg、待機ブレーキ付きタイプは重量10.7kg。その差はわずか1.1kgに抑えられています。

 

国産品のメリットは、メンテナンスのしやすさ! 仕様変更依頼にも対応

平井さん「海外の階段避難車も輸入されていますが、国産品のメリットは、なんといってもメンテナンスがしやすいことです。部品の補給についても確実です。当社のレスキュースライダーは、自動車のタイミングベルトと同じゴムを使用していますが、自動車と同様に定期的な交換が必要となります。使用頻度にもよりますが、当社では約3年ごとのベルト交換を推奨しています」

ベルト交換や修理についても、出張修理やメーカー修理が選べるため、メンテナンスについても安心できる点が、国産品ならではのメリットといえます。

折り畳んで収納できます。オプションの専用スタンドや収納カバーを使えば、コンパクトに倉庫に収まります。高層マンションでは、できれば上層階に設置しておきたいものですね。

 

平井さん「消防署関係の方からは、レスキュースライダーがリュックのように背負えるとさらに便利だというご要望を受けています。消防士の方々は両手にさまざまな救命用具を持つ必要がありますから。現在は、背負うためのオプション装具の開発を検討しています」

救命現場の要望を反映させて、レスキュースライダーはますます機能的に洗練されていくことでしょう。しかし階段避難車は、まだまだ認知度が低く、一般に浸透しているとはいえない状況のようです。今後の高齢化に伴い、福祉面での需要も高まるのではないかと、平井さんは言います。

次の記事では、実際にレスキュースライダーを体験した様子をご紹介します。

緊急階段避難車「レスキュースライダー」は、つなぐネットコミュニケーションズの防災備蓄品選定サービスにて取り扱っております。

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