地震ハザードカルテ

今回は、防災科研が提供する「地震ハザードカルテ」の使い方についてご紹介します。

「地震ハザードカルテ」とは?

「地震ハザードカルテ」は、知りたい地点の住所や郵便番号を入力すると、その地点の地震データが閲覧できるものです。検索結果のデータは1ページにまとめられ、30年以内に発生する地震の震度の確率、表層や深部の地盤の揺れやすさなど8項目から見た危険度の5段階評価などから、総合的にハザード(危険性)を診断できます。

【地震ハザードカルテの見方】  ①評価地点情報(位置や人口情報)②総合評価(A~Eの5段階評価) ③30年、50年地震ハザード ④表層地盤 ⑤ハザードカーブと影響地震カテゴリー ⑥深部地盤 ⑦長期間平均ハザード

【地震ハザードカルテの見方】
①評価地点情報(位置や人口情報) ②総合評価(A~Eの5段階評価) ③30年、50年地震ハザード ④表層地盤 ⑤ハザードカーブと影響地震カテゴリー ⑥深部地盤 ⑦長期間平均ハザード

⇒地震ハザードカルテ

東さん「地震ハザードカルテを使うときに、一番よく検索されるのがご自分のお住まいの場所や親戚の住んでいる場所だと思います。その地点の地盤情報や、30年後、50年後の確率論的地震動予測地図を見るだけではなく、ぜひその周辺の土地の情報も確認して、住んでいる地域のハザード情報もチェックしていただきたいですね」

総合評価レーダーチャート(東京都庁の場合)

総合評価レーダーチャート(東京都庁の場合)

「地震ハザードカルテ」の操作は簡単ですが、多面的な情報をまとめたカルテの診断結果は、一般の人にはなかなか解釈しにくいものです。最低限チェックしたいのは、「②総合評価」のレーダーチャートの部分です。チャートの赤い部分が多いほど、注意すべき地震ハザードが高い場所といえます。反対に赤い部分の面積が小さければ小さいほど、ハザードレベルが低くなります。日本全国でチャートの右半分は面積が大きくなる傾向にありますが、左半分で地盤の固さを測ることができます。

法隆寺や東京タワーなど、名所の「地震ハザードカルテ」を調べてみよう

東さんが「地震ハザードカルテ」を一般の方に紹介するときには、「名所一覧」を見せるようにしているそうです。たとえば、法隆寺、東大寺などの古い木造建築物から始まり、東京タワーや東京スカイツリーにいたるまで、有名なランドマークのハザードカルテを調べてみることで、自然と関心が高まります。インターネットにつながっていればできるので、防災イベントなどで実践してみてはいかがでしょうか。

「地震ハザードカルテでめぐる名所一覧」のファイリング。さまざまな場所を調べることで、地盤の特性を実感することができます。

「地震ハザードカルテでめぐる名所一覧」のファイリング。さまざまな場所を調べることで、地盤の特性を実感することができます。

J-SHISをもっと使いこなしたい方へ、詳しく解説しているページもあります。

⇒J-SHISハザードステーション:使ってみよう

大切なのは、ハザード(自然現象の危険)を理解した上でリスク(人間社会の脆弱性)を想定することです。その土地のハザードを理解し、リスクを想定し、適切な対策を行うことで、減災につなげることができます。

防災科研/NIED
国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研/NIED)

自然災害から人命を守り、災害に強い社会の実現を目指し、地震、火山、水害、地すべり、雪害などのさまざまな自然災害に関する研究を行う機関。


関連情報