マンション防災マニュアルとは、大地震が発生したときマンション住民同士が助け合って被害を軽減するために、安否確認や避難の方法など、マンション全体の行動指針をまとめたものです。災害に直面すると誰しも冷静な判断ができなくなるものですが、事前にマニュアルを整えておくことで、いざという場面での混乱軽減につながります。ここでは、当社のマンション防災マニュアル作成支援の進め方をご案内します。

マンションで想定される被害を洗い出す

マンション防災マニュアル作成を進めるにあたって、まずはどのようなリスク(被害・混乱)があるか、想定する必要があります。そして想定したリスクは「いのち」「情報」 「建物」 「くらし」など、場面や場所などのジャンルに分けて整理します。

これらは一例です。マンションの立地、規模、設備、季節や時間帯などによって発生する被害は様々。お住まいのマンションで起こりうる被害について、なるべくたくさん洗い出し、いざという場面でどのように対処するかを検討していきます。例えば・・・

安否不明な住戸がある

阪神・淡路大震災では、倒壊した建物から救出され助かった人の約8割は、家族や近所の住民等によって救出されています。一刻を争うような人命救助の場面を想定し、マンション内で助け合うための仕組みづくりが必要です。

  • マンション内での安否確認や救助のための活動ルールを検討する

停電によりオートロック機能が停止に

マンション内が停電した場合、エントランスのオートロックや防犯カメラが機能せず、マンション内への人の立ち入りを監視できません。また夜間は照明も灯らず、不審者侵入などのリスクが高まります。

  • マンション全体での防犯対策を検討する

自治体のごみ回収が一時停止に

大地震が発生すると、各戸から出る「生活ゴミ」に加えて、壊れた家具などの「震災ゴミ」やトイレが使えなくなったときの「汚物ゴミ」など、ゴミが増加します。しかし、自治体のゴミ回収が数日間停止する可能性があり、ゴミ置き場の容量を超えてしまう恐れがあります。

  • ゴミ出し等、被災時の生活に関するルールを検討する

対処方法の検討と、マンション防災マニュアルへの文書化

被害想定の洗い出しと整理、対処方法の検討の後、それらをマンション防災マニュアルとしてまとめていきます。文書化(項目出し、構成、編集)には時間を要しますが、当社ではこれまでのノウハウを生かし、短期間でマンション防災マニュアル案を作成します。その案をマンションの理事会(あるいは防災委員会)で確認いただき、完成へと進めていきます。

以下は当社が作成支援したマンション防災マニュアルの項目例です。立地条件や設備、居住者属性など、マンション個別の状況にあわせた項目で構成します。★例で示すものは、無償で配布している「防災パスポート」にて簡易版をご覧いただけます。)

マンション防災マニュアル項目

▼事前の備え
まずはお住まいのマンションのことをよく知ることが重要です。そのうえで、各個人で対応すべきことと、マンション全体で対応すべきことに(線引き)して、まとめます。

前提条件

  • 自助・共助の区別 
  • 当マンションの被害想定
    ‐ 地域特性
    ‐ 地震時に想定される被害
    ‐ その他

各住戸の備え(自助)

  • 防災グッズ
  • 断水への備え
  • 食料備蓄と更新管理
  • トイレ対策
  • ペット対策、ごみ対策

マンション全体での備え(共助)

  • 災害対策組織の構成
  • 建物・防災設備の実態把握
  • 地域情報(周辺施設等)調査
  • 防災課活動(防災訓練等)企画と実施
  • マンションの全体配置図
  • 防災備蓄品の保管場所
  • 防災備蓄品リスト
  • 避難経路図
  • マンション内容要援護者への対応
  • マンション防災マニュアルの更新
▼発災後の対応
居住者同士で役割分担をして対処できるよう、必要となる活動内容を班体制に区分し、まとめます。また、マンション内での生活を継続するためのルールも定めておきます。

地震発生時の活動

  • 安否確認 
  • マンション内建物被害の確認
  • マンション内の活動
    ‐ 各戸の活動
    ‐ 本部の活動
    ‐ 救助救護班の活動 
    ‐ 情報班の活動 
    ‐ 建物班の活動 
    ‐ くらし班の活動

被災生活期のルール

  • マンション内の活動
    ‐ 各戸の活動
    ‐ 本部の活動
    ‐ くらし班 
    ‐ 救助救護班 
    ‐ 情報班 
    ‐ 建物班
  • マンション内共用設備の利用ルール
  • ゴミ出しルール 
  • 排水ルール 
  • ペットのルールについて
  • マンション外への避難(疎開)ルールについて

復旧期

  • 補修内容の確認
  • 資金計画と合意形成

様式集

  • 災害対策本部用安否確認とりまとめシート
  • 備蓄品使用シート
  • 建物・設備被害確認シート 
  • 居住者アンケートシート

マンション防災マニュアル作成支援のご依頼について

作成費用:100万円より
作成期間:約6か月程度

※物件規模・棟数等により金額は異なります。詳細は以下よりお問い合わせください。

マンション防災マニュアル作成に関するお問い合わせ、お見積り依頼防災担当
つなぐネットコミュニケーションズでは、完成したマンション防災マニュアルに記載されたルールや防災備蓄品を実際に試用する防災訓練の企画、実施もサポートします。お気軽にご相談ください。
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